
突然ですが、皆様は怪我された時にどのようにケアをされますか?
「それは、怪我の程度にもよる!」
ごもっともな返答ですが、問答無用で病院やクリニックに行った方が良いケースもあります。
勿論、重傷や市販薬では治せない状況ではすぐ病院に行った方が良いと思いますが、そんな一つの例として今回は「虫歯」を挙げたいと思っております。
虫歯とて侮ることなかれ。症状が進めば、「歯の神経を取らざるを得ない」、「歯以外にも悪影響を及ぼす」など決して軽視してはいけません。
しかし…
軽視してはいけない。それは、大人だからこそ理解できる事ではないでしょうか?
今回は、私が体験した虫歯とその治療の実態についてお話し致しましょう。
子供故の無知

皆様は、初めて病院や自宅近くのクリニックに行った時は、1人で行きましたか?
愚問でしたが、たいていは両親と一緒に行ったことがある経験がほとんどでしょう。
私も初めて病院に行くときは両親と一緒でした。
私が小学生くらいになって世の中には様々な施設があるという事が分かってきた時には、自身にとって病院というのは「怖い所」というカテゴリーとして分類しておりました。
その最初のきっかけは、私の場合、歯医者だったのです。
所謂デンタルクリニックという場所は、子供の悲鳴が絶えず、恐ろしい機械を口の中に入れられるというまさに拷問のような場所でした。
当時小学生の私はあまりに歯医者が嫌で、一度診療中に両親に言って治療を断ったことがありました。その時にお医者さんはこう言いました。
「なんて子だ!本当に男の子なのか?これからスカートを穿かせてあげなさい」
両親も苦笑いをして私達はその場を立ち去りましたが、私はますます歯医者という存在を嫌いになりました。
結局その後は別のクリニックで治療をする羽目になったのですが、それ以降自身で歯医者に行くことはありませんでした。
しょうがないでしょう。
子供ながらに「早期治療の大切さ」や「病院選びの重要さ」は、理解できる筈もありません。
ただです。
私達は、誰も教えてくれなかったとしても自身で知る必要があります。
病院やクリニックに行くタイミングや重要性、そして何より「治療の実態」を。
これらの話を前提として、次は改めて私が子供の頃通ったクリニックの実態について迫っていきましょう。
歯医者さんの実態

私が通ったデンタルクリニックは自宅の近くにあり、医師も年配の方でした。
建物自体も昔からあり、リピーターも多かったようです。
そして私に施された治療方法は、
①歯を削る
②薬を歯に詰める
以上だったと思います。これだけの筈がないと皆様は思うでしょう。
しかし、本当にこれだけの治療でした。
もっと症状が酷ければ更なる治療はあったとは思いますが…
そしてその結果、根本的な治癒とはなりませんでした。
それもその筈。
最新の機械を使わずに目でだけで症状を判断し、
レントゲンを撮ることも無く、ただただ虫歯の進行を抑えるだけの治療だったからです。
そして、そのお医者さんがある時こんな事を言いました。
「ここまで酷いと治療もここまでしか出来ないね。もしこれ以上酷くなったら、『神経を抜かないといけなくなるからね』」
私は、子供ながらにこのセリフに恐怖したものですが、今となってはとんでもない事を言っていたという事がよく分かったのです。
結論を先に言ってしまいますと、歯の神経を抜くという事はデメリットが多く、先ず今の時代においては選択しない方が良いという事です。
では、次に本当の虫歯治療とは何を指すのかという事をお伝えしましょう。
虫歯治療とは

先ず、虫歯の原因です。原因は以下の要素が挙げられます。
①細菌(ミュータンス菌)
②糖質
③歯の丈夫さ
虫歯は、主に親のキスや食器の共有などから子供の口内へ感染します。そして、最近は歯に付着した糖質を元にして酸を出し、歯の表面を溶かしていくのです。
特に、1歳から2歳後半までの子供の歯は感染しやすく、まだ大人の歯とは違って丈夫ではないので虫歯になる可能性が高いです。
そして、虫歯治療は歯の症状によって以下の治療が施されます。
①充填治療
⇒虫歯になっている箇所を修繕して、薬を詰めて歯の神経を保護する方法
②根管治療(こんかんちりょう)
⇒歯の神経がなどが通っている内部(歯髄)の細菌を除去し、痛みや腫れを取り除く方法
③抜髄治療(ばつずいちりょう)
⇒歯の神経と呼ばれている歯髄(しずい)を取り除く方法。所謂神経を取るという方法
以上が主な治療法ですが、これらの方法を表面上だけで捉えてはいけません。
もし医者が神経を取るしかないといった場合に、自身が子供であるならば、果たしてそれはどのような事を言っているのかという判断は難しいでしょう。
仮に両親が医者の言いなりになってしまっていたら、簡単に「お願いします」と言ってしまうかもしれません。
今では調べてみると分かりますが、「神経を取る」という治療はデメリットが非常に多く、さらに失敗しやすいという事実さえあるのです。
ですから、もしその事を自身が知っていれば、他のクリニックや病院に行く、治療法の模索という選択が可能になります。
自身の身を守る為、症状を本当に解決する為の注意として2つ挙げておきましょう。
1つ目は、「医者が言ったから間違いないという考えは危険」ということです。
現在社会人になり痛感しておりますが、きちんと自分自身でも症状について調べる必要があるという事です。
私の小学生時代の歯医者さんは昔ながらの治療を採用しており、完治するまでに非常に時間が掛かりました。しかし、私が社会人になってから見つけたクリニックでは、麻酔やレントゲンを撮るなどの技術が当たり前に行われており、わずか3日程の通院で終わったのです。
自身で病院に行く前にインターネットでその病院やクリニックの治療法を調べてみる事が非常に大切です。
2つ目は、「自分で調べないと本当の事実は分からない」ということです。
言い訳をすると、私は子供の頃に両親や医者の言う事は正しいと思って生きてきました。
しかし、後で調べてみれば治療の方法自体が古く、むしろ悪化していたという事実を知る事となったのです。
歯を削る器械、通称”エキスカベーター”は大人になった今でも嫌ですが、それが麻酔を使用しただけで安心して治療を受けることが出来ます。
この事も自分で調べなければ知らずにいたと思います。それに、私は今でもこう思うのです。
(だったら最初からその方法でやってくれよ!!)
時はすでに遅いですが、最初から私が見つけたクリニックで治療を受けていれば、歯の状態も全く違った結果になっただろうと思うのです。
自分の身は自分で守るという事がいかに大切かという事ですね。
まとめ

以上ここまで、私が体験した虫歯とその治療の実態についてお話し致しました。
今回は、専門的な記事のご紹介ではありませんでしたが、それでも私はとても大切な事であると考えております。
子供の頃、あれだけ不効率に歯の治療をされ、
いざ自分で見つけたクリニックでは殆んど痛みもなく3日程で治療が終わったという事実。
この気づきと目線は、生きていく上に非常に重要だと私は考えており、今後の人生を安全に進みたいと思っております。
diary.st著