歯列矯正の話し

メリットだけじゃない?歯の矯正のリスクとは

その矯正って本当に必要なの?やる前に一度考えてほしい歯列矯正

「買い食いが出来ないのが辛い…」

私に目の前の女性は、そう漏らしました。

皆様の中で、歯の矯正をした経験をお持ちの方はいらっしゃいますか?

因みに私自身は男ということもあってか、矯正に関しては経験が無い上に、そのような方法があるという事もある程度年齢を重ねてから知りました。

正式名称は「矯正歯科治療、あるいは歯列矯正(しれつきょうせい)」と言い、歯の並びを一定の間隔で綺麗に揃える為に行う治療です。

特に女性の方に経験が多いと思われる歯列矯正ですが、決してメリットだけではなく、
各個人によってそれぞれ試練や苦痛を伴うことがあるようです。

今回は、歯列矯正を知る事となったきっかけと矯正におけるメリット、デメリットについてご紹介したいと思います。

アルバイト仲間の女性

メリットだけじゃない?歯の矯正のリスクとは

歯の矯正に関しては知識や興味が無かった私ですが、それでも私は気付いておりました。

(歯に何か器具が付いてるな…)

小学校の頃もそう思いましたし、大人になって仕事仲間と話していても自身の視界にその光景は入ってきます。そして、それは矯正というものである事も何となく知っておりました。

調べてみると、幼い頃より歯の並びを綺麗にする為に装着する器具のようでした。

そんな事は別に誰でも予想がつきますし、
インターネットで検索すれば歯列矯正がどのようなものかはすぐ分かるかもしれません。

しかし、今回ご紹介したいのは「生の声」です。

幾度か私が目にしたことがある歯列矯正。
私が人生初めてアルバイトを経験していた時のバイト仲間に、歯の矯正をしている女の子がおりました。

私は気になって、ついその女の子に聞いてしまったのです。

「矯正って面倒?」

すると、こんな答えが返ってきました。

「うん、早く終わらせたい。買い食いも出来ないしさ…」

そんな彼女の生の声を聞いて、やっと私は「矯正とはどのようなものか」という事に興味が湧いたのでした。

私自身よく買い食いをしていたので、彼女の返答を聞いて内心「それは嫌だな」と思ったものです。

それでは、彼女が話してくれた矯正の体験談も交えながら、歯列矯正とはどのような治療かを見ていきましょう。

歯列矯正とは

メリットだけじゃない?歯の矯正のリスクとは

歯の矯正、この言葉はよく聞きますが、改めて「歯列矯正」の定義から入りましょう。

歯列矯正とは、主に歯並びや咬み合わせ悪い状態を指す「不正咬合(ふせいこうごう)」を防ぐ事を目的とした治療方法です。

不正咬合になると起きる症状としては、以下の症状が主になります。

①自身の歯の見た目が気になって、会話に自信が持てない
②食べ物が上手く噛めない
③歯が磨きにくくなり、虫歯や歯周病が起きやすい
④発音が不明瞭になりやすい

こうした症状を見ると、全ての人間が矯正をするべきではないかと思えてきますが、
この歯列矯正、実は重大なリスクがあります。

それは、「必ずしも成功するとは限らない」という事です。

逆に歯列矯正の治療を受けて歯の並びが悪くなったという事例もあるそうです。

したがって、矯正をする意味と治療方法についてはよく調べる必要があり、特に自身の子供にやらせようとするならば猶更です。

さて、次に歯の矯正が始まるとどのようなリスクがあるのか、
アルバイト仲間の女の子が話してくれた内容を中心にご紹介したいと思います。

①買い食いが出来ない

矯正器具は、装着してから1週間くらいは歯の痛みを感じるそうです。
ですから、その間は水分の多い食べ物や柔らかいものを中心に食事を摂ることになります。

その後、痛みが引いてきたとしても油断は出来ず、
特に器具の間に食事のカスが溜まって虫歯になりやすくなるというリスクもあります。

つまり、買い食いをしてしまうと、
その間に食べた物のカスが歯に密着することになるので不衛生となってしまうのです。

装着期間長い…

この歯列矯正、実際いつまで装着していればいいか皆様はご存じですか?

私もびっくりしましたが、中学生だと2年程、大学生だと2~3年程など、大体1~3年の期間を要するそうです。

これほど装着期間が長いと精神的にも辛く、途中で止めてしまいたくなりそうです。

歯を抜かないといけなかった

歯列矯正の治療には幾つか種類があり、現在では抜歯しなくても大丈夫な治療法も存在しますが、矯正と言えば一番有名な「ワイヤー矯正」という治療法があります。

この治療が私も含めて皆様がよく目にしたことのある矯正方法であり、
必ずではありませんが、この治療法では抜歯をしなくてはいけない可能性が高いです。

これは、歯を綺麗に並べる為のスペースを口内に確保する必要があり、
スペースの邪魔となりうる歯を抜歯することとなります。

実際に矯正治療を行っている方のアンケートで抜歯をすることになったという方は、
半数以上という結果が出ているそうです。

 

以上ここまで、矯正におけるリスクを挙げてきました。

ここまで聞くと歯の矯正のメリットも大きいですが、
治療の期間やリスクを考えると実行に移すかは悩ましい所でもあります。

しかし、医療も進化している最中、現在では矯正方法も治療方法が増えてきております。

矯正が成功した時のメリットは勿論大きいので、最後に現在の主な治療方法をお伝えしましょう。

よく調べ、よく考えて!

メリットだけじゃない?歯の矯正のリスクとは

歯列矯正において、現在主流とされている3つの治療方法をご紹介しましょう。

①ワイヤー矯正

一番メジャーな治療で、各歯の表面に「ブラケット」と言われる器具を付け、それらをワイヤーで繋げ、動かしたい方向に力を掛けて矯正します。

●メリット
⇒個人の様々な歯の形状や並びに対応が出来、適用範囲が広い
⇒取り外しが不要

●デメリット
⇒金属によって歯の痛みを感じやすい
⇒食べる物に制限が出てくる(主に硬いモノ、ねばりのあるモノは避けなければいけない)
⇒ワイヤーが外から見えてしまう

 

②裏側矯正

①のワイヤー矯正を裏側に付ける方法です。①と違ってワイヤーは外から目立ちませんが、この治療をするには、医者側に非常に高い技術が必要となります。

●メリット
⇒ワイヤーが目立たない
⇒取り外し不要

●デメリット
⇒高等技術となる為、費用が高い
⇒歯の症例によっては適用できないことがある
⇒ワイヤー矯正と同様金属による痛みがある

 

③マウスピース矯正

こちらは、ブラケットやワイヤーといった金属の器具を使わず、透明のマウスピースを使った方法です。治療段階によって少しずつマウスピースの形を変えて、希望の歯並びを目指します。
一見、ワイヤー矯正より良さそうなイメージですが、デメリットもあります。

●メリット
⇒付け外しが出来る為に、食事制限が無く、歯磨きがしやすい
⇒ワイヤー矯正よりは目立ちにくい
⇒痛みを感じにくい
⇒金属アレルギーを気にしなくて良い

●デメリット
⇒取り外せるが、決まった時間以上つけていないと効果が得られない
⇒マウスピースの洗浄などの自己管理が必要
⇒歯の状態によっては矯正の効果が得られにくい

以上ここまで、歯列矯正の3つの治療方法と長所短所をご紹介しました。

どの方法を選択するか迷うところではありますが、
逆に「矯正をしない」という選択肢もある事を忘れてはいけません。

歯列矯正は、自身にあった方法をよくお医者さんと相談を重ねたうえで治療を行い、
自分自身も治療効果が出るように我慢をしないといけない治療です。

皆様も、例え自身が矯正の経験が無かったとしても、自身のお子さんにしようと思うことがあるかもしれません。

その時はどうか、「その矯正って本当に必要なのか」、
そして、実行するならどのような治療方法があるかを必ず調べるようにして下さい。

diary.st著