
「芸能人は歯が命」
昔言われていた芸能界での決まり文句がありました。
今でもそうかもしれませんし、芸能界ではなくても仕事において意識をしたり、
おしゃれに気を遣って歯を大切にしている方も大勢いらっしゃると思います。
その中で特に注目されているのが「ホワイト二ング」というものです。
白い歯の方が清潔かつ衛生的で相手にも好印象であるならば、
ホワイト二ングをやった方が良いに決まっている…
一見メリットしかなさそうなホワイトニングですが、
私は、それを実行する前に待ったを掛けたいと思っております。
今回は、そんなホワイトニングの実態と実行する時の注意点に関してご紹介したいと思います。
白い歯って必要?

まず、歯のホワイト二ングとはどのようなものかおさらいしてみましょう。
歯のホワイトニングとは、口内の歯に薬を塗布(とふ)することによって歯に付着している黄ばみや黒ずみを分解して白くしていく事を指します。
さて、ここで注意があります。
「ホワイトニングに塗布する薬名は知らないけど、そんな説明を今更しなくても分かるよ」
と、思った方もいらっしゃると思います。
しかし私は、押しつけになってしまいますが出来ればこのように考えてほしいのです。
「本来自然なものではない薬を歯に塗りつける?何かデメリットは無いだろうか?」
と、考えてほしいのです。
この後詳しく説明をしますが、ホワイトニングには主に2種類あります。
●クリニックなどに通って施術をする「オフィスホワイトニング」
●自宅で自身で施す「ホームホワイトニング」
※オフィスとホームを両方とも行う「デュアルホワイトニング」というのもあります
以上が方法として挙げられますが、重要な事は、
「歯に何をするのか?」
という事を理解してやるべきであるという事です。
理由は簡単です。
インターネットで検索すると、
トラブルがあった、上手くいかなかった、実は大丈夫なんです、ホワイトニングついて誤解がある、などなど様々な情報が飛び交っているからです。
故に、先ずは自身の歯と向き合って、どのような治療があり、歯に掛かる負担はどのようなものかを理解してから取り組むべきだと私は考えます。
そして、理解した上で白い歯にする必要があるのかを考えましょう。
それでは、改めてホワイトニングの実態に迫りましょう。
白い歯にするって何?

先ほども説明しましたが、ホワイトニングとは薬剤を歯に塗布して色の原因となる物を分解して白くしていきます。
因みに、クリニックでお医者さんが直接塗布してくれる薬名は、
「過酸化水素(尿素)」という薬です。
市販で売られている薬では含まれている過酸化水素は少なく、低濃度ですが、
クリニックで直接お医者さんが塗布してくれる薬は高濃度な薬となります。
クリニックで使われる高濃度の過酸化水素は肌に付いてしまうと、
「腫れ」「白斑(はくはん)」「痛み」「発赤(ほっせき)」などの症状を引き起こしますので、素人が扱うことは出来ません。
そうしますと、ここで考えるべきは、
「クリニックで施術してもらうか」
「結果が出るのに時間が掛かるが、自宅にて市販の薬を使うか」
という選択肢のどちらを取るかになってくるでしょう。
それでは、ここでそれぞれのメリットとデメリットを挙げておきましょう。
オフィスホワイトニング
オフィスホワイトニングは、クリニックでお医者さんに直接施術してもらう方法です。
メリットは、以下になります。
①高濃度の薬を使ってもらえる
⇒自身でやるより結果が出やすいでしょう
②専門家に施術してもらえるので、安心安全なはず?
③進捗の相談が出来る
⇒あまり想像したくは無いですが、トラブルがあった時に専門家に相談できるのも安心に繋がります
デメリットは、以下になります。
①施術を受けると知覚過敏の症状が現れやすい
⇒高濃度の薬を使う為です
②自由診療の為に費用が高い
③事前に虫歯や歯石の除去の治療が必要となる
ホームホワイトニング
ホームホワイトニングは、自身で市販薬を使って徐々に歯を白くしていく方法です。
メリットは、以下になります。
①クリニックに通う必要が無い
②高い施術代を払わなくて良い
③低濃度の薬で安全?
⇒一番のメリットでしょう
④オフィスホワイトニングと違って時間が掛かる分、白さが長持ちしやすい
③に関しては、勿論使い方を間違えた場合の保証はありませんが、それでも非常に大切なメリットだと思われます。低濃度で効果が出るのも遅いですが、④の効果が得られることも魅力的です。
デメリットは、以下になります。
①白くなるまでに時間が掛かる
②基本的に毎日やらなければいけない
⇒これが一番のデメリットでしょうか
③自身の責任でやることになる
⇒薬の説明書をよく読んで、正しく使うことは言うまでもありません
以上がオフィスホワイトニングとホームホワイトニングの長所短所となります。
次に、ホワイトニング自体の注意点をご紹介しましょう。
ホワイトニングの注意点

先ずお伝えしたいのは、先ほどからご紹介しているホワイトニング自体が出来ないケースもあります。それは以下になります。
①妊娠中、授乳中の人は出来ない
⇒過酸化水素が与える影響の安全性が明確ではありません
②人工的な歯や被せ物はホワイト二ング出来ない
③無力タラーゼ症がある
⇒過酸化物を分解する酵素力タラーゼが体内に無く、治療効果がありません
④エナメル質にヒビがある
⑤重度の歯周病である
医療の観点から出来ない項目はもっとありますが、これらは自身でよく調べたり、お医者さんに診てもらわないと判断できない事が多いでしょう。
そして、ホワイトニング自体の注意点です。
1つ目は、ホワイトニングをしても再び黄ばんでくるなど、「後戻り」する可能性がある事です。
主にオフィスホワイトニングの場合が多く、短期間で歯を白くする分、元に戻りやすいというリスクもあります。
2つ目は、既に知覚過敏を持っている方は、ホワイトニングによって悪化する可能性があります。
ホワイトニングの施術後や自身で施した後の食事に十分に気を付け、着色性の高いコーヒーや紅茶、コーラ、他にも炭酸水などを口に入れる事は避けるべきでしょう。
そして3つ目が重要であり、何も調べずにホワイト二ングはしない方が良いという事です。
これに関しては、少し前に軽く書かせていただいた「デュアルホワイト二ング」を行っているクリニックもあるので、先ずは専門家に相談してみる事が大切だと思われます。
まとめ

以上ここまで、ホワイトニングの実態と実行する時の注意点に関してご紹介しました。
ここまでご紹介した内容は表面上の知識に過ぎず、掘り起こせばさらに専門的な知識があります。
しかし、表面的な知識だったとしても自身がホワイトニングをしようとする時の助けにはなるでしょう。
改めて言いますが、ホワイトニングは知識も無しに実行してはいけません。
よく自身で調べ、「本当に白くする必要があるのか」というところから自問自答すべきだと私は考えます。
理由は簡単です。
「自分の大切な歯」であるからです。
diary.st著